8月15日の終戦記念日、平和の象徴ハトお絵かきランを走ってきました。
この日は戦没者を追悼し、もう二度とあのような悲惨な戦争を繰り返さないと誓う日。
しかし世界を見渡すとどうだろう。ウクライナの危機など、悲惨な戦争が繰り返されています。
どうしたら戦争を止められるのだろう。なかなか答えが見つかりません。
ただ誰もができることはあります。
それは平和を願うメッセージを発信すること。
一人一人の心のあり方に、きっと解決への道はあるのではないかと。
世界でも稀にみる400年戦火にあっていない金沢だからこそ、伝えられるメッセージはきっとある!!
旧約聖書ノアの方舟。大洪水で地上に安全な場所がないか確かめるため、ハトを放ったところオリーブの葉を口に咥えて戻ってきた。ノアはそこで地上が復活し、平和が戻ったことを確信したのです
旧約聖書 創世記
同じく旧約聖書に出てくるモーゼの十戒をテーマにしたお絵かきランは、石川県宝達志水町で描いています。
よろしければこちらもご覧下さい。
金沢港 クルーズターミナル
今回のお絵かきランコースはアートのまち金石大野
金石大野のランナーさん達に参加していただきました。地元ガイドが期待できそうです。
スタート地点の金沢港クルーズ船ターミナルでパチリ📷
ハトのポーズってわかるかな
お百度石
ここでお百度参りすると願いが叶うそうです。
実際に2回やって2回とも願いが叶ったそうで、デモンストレーションをやっていただきました。
階段もあり、1日で100回お参りするとなかなかハード。さすがランナーです。
早く戦争が終わり、平和が訪れますように
舟木屋
明治時代の1899年に創業の歴史をもつ、天然素材・天然醸造にこだわった上質の醤油・味噌・麹・梅干しを作り続ける舟木屋さん。
たまたま通りかかった我々を出迎えてくださり、工場見学させていただきました。
なんとこのもろみ蔵、奥行き約50mの土間が続く長屋になっていました。
天然にこだわり醸造用の微生物の活動に合わせて、伝来の技法で朝早くから夜遅くまで作業しているとのこと。
味噌の原料となる米麹を自社製造していることで、自家製米麹の販売店は金沢でも二店舗だけとか。
米麹は金沢名物のかぶら寿司や大根寿司を漬けるときの必需品。
なんとかこの伝来の技法を引き継いでもらいたいなぁ。
宮腰
宮腰緑地、金石のもともとの地名は宮腰です。
宮腰の地名は「宮」の「腰」、すなわち大野湊神社の麓に広がることから起こったという伝承があります。
湊という名のとおり、大野湊神社はかつては犀川の河口付近にあり、町が扇状に広がっていたから宮の腰っていうんですね。
金石・大野はハート型に広がっているまち。
ハート💛、ハト、平和の使者ハト。平和を願うにはぴったりですね。
金石・大野をハートで結んだランはこちらの記事で書いています。
よろしければこちらもご覧ください。
わかりにくいですが散髪屋のショーウィンドウにハトがいました。
ここはお知り合いのお店だそうです(#^^#)
アートのまち金石は、ウキが吊るされていたり、アートなマンホールがあったり。
まちそのものがアートですね。
My future will reflect a new world.
私の未来は新しい世界を映し出す
ほんと金石の町は風情がありますね〜
キッコーヤマナしょうゆ。キッコーマンではありません。
お店の屋号は、亀甲に山を書いてナなんですね~
明治時代の1895年創業の歴史ある金石のお醤油屋さんです。
道入寺
金沢の町中と同様、金石にも多数の寺院があります。
ここ道入寺もそのひとつ。
道入寺の住職さんは197cm、元バレーボール選手でした。
大きくてかっこよかったです。
まるで大人と子供ですね(#^^#)
道入寺で盆の時期しか見れない、江戸時代中期に描かれた数百年ものの飴買い幽霊の掛け軸をみせてもらうことができました。
江戸時代、金沢では飴買い幽霊が現れたとの逸話があります。
死んだ母親が子どもを育てるために、幽霊になって母乳のかわりに夜な夜な飴を買い求め子供に食べさせていたという言い伝えで、この話に登場する子供が成長して道玄と名乗り、この寺の住職になったと伝えられています。
そして道玄は母をしのび、画家の円山応挙に幽霊の姿をした母の絵を描いてもらった絵がこちらの絵だとか。
ちなみにこちらの姿絵、八方にらみといってどこから見ても自分を見つめるんだそうです。
そしてお供え物はやはり飴でした
金沢の飴買い幽霊のお話はこちらのお絵かきランで書いています。よろしければご覧ください。
金石の湧き水
道入寺の門前には湧き水が沸いています。冷たくて美味しい〜
実は白山の伏流水が長い年月をかけ地下をとおり、金石・大野で自噴しているのです。
昔は町のあちこちで湧き水が出ていたとか。
白山からの伏流水が織りなすお絵かきランはこちらの記事をご覧ください。
本龍寺
開基520年の浄土真宗の古刹で、本堂は200年の歴史を持つ金石を代表するお寺です。
境内には、海の豪商 銭屋五兵衛墓所や松尾芭蕉が金石で詠んだ句碑があります。
また井波の瑞泉寺にゆかりがあり彫刻も素晴らしいです。
金沢市指定文化財にもなっています。
住職さんが地元ランナーのお知り合いとのことで、本堂を見学させていただきました。
タルチョとはチベットで古くから伝わっている伝統の祈祷旗で、仏法が風に乗って拡がるよう願いが込められているそうです。
金石では、かないわタルチョとして、この取り組みを絶賛発信中。
本龍寺が、その発信地となっていました。
わたしも世界平和を祈願してハトのタルチョを描いてみました。
アーティストを自称していながら、お絵かきは下手くそです
本龍寺は、先の太平洋戦争のとき、都会から学童疎開を受け入れていたそうです。
上の写真は疎開してきた学童のためにつけられたフックだとか。こんなところにも戦争の名残りが。
金沢は戦火を免れたので良かったのですが、学童たちは自分の親御さん・故郷を思う気持ちはいかばかりであったでしょうか。
当時、疎開してきた学童(今はご年配です)が、昔を懐かしんで本龍寺に訪れているそうです。
みんなでかないわタルチョを制作して、住職さんと一緒にパチリ📷
世界平和のメッセージ・願いが届きますように!🕊
観田家住宅
北前船で財を成した廻船問屋・湊屋佐太郎の屋敷であったと伝えられています。
明治時代初期の金石を代表する建築物で、国登録有形文化財になっています。
この木でできた塀は北前船の舟板の部材で作られているそうです。
錆びる釘は使わない、いわゆるほぞ組
こんど家の中もゆっくり鑑賞しに行きたいと思います
金石は金沢市の町中と同じく、狭く、曲がりくねった路地が複雑に交差しています。
そして潮風にさらされた木造の壁は、独特の色合いを醸し出してますよね。
ここら一帯は「こまちなみ保存区域」として指定され、街並みの保存が図らています。
漁師町の町並みをレトロな気分な気分で走り抜けることができました。
戦争はなぜ起こるのでしょうか?
どうやったら止められるのでしょうか
気がついたら戦争になっていたと、多くの戦争体験者は語っています。
戦争では多くの命が失われます。
先人たちが流した血を無駄にしないためにも、しっかりこの問題に向き合う必要がありますね。
波除地蔵尊
波除地蔵尊は海上の安全と大漁を願い、永らく漁師たちを見守ってきました。
お地蔵さんの顔を見るとそれはそれは柔和なお顔をしておりました。
実は金石のまちのあちこちにお地蔵さんがいました。
お地蔵さん巡りをするのも良いですね~
番カフェ
今回参加した地元ランナー「番さん」
ランナーのためになんと自宅スペース解放して無料エイドステーションを開設しています。
※不定期開催
なんと屋外に冷蔵庫まで設置して、冷たいドリンクやカロリー補給用のスナックが用意されているんですよ。
すごいおもてなし!
INSTAGRAMなどでも盛り上がっていますよね~
なんとこの番カフェがMROの絶好調Wに取り上げられていました。
ほくりくアイドル部 ゆかり姫と嬉しそうな番カフェオーナー番さん。
ゆかり姫にタルチョも書いてもらったんですね💛
ランナーの夢や希望や願いがタルチョに描かれています
私もGPSアーティストとして書かせていただきましたが、あいかわらずイラストは下手くそです((+_+))
ちなみに私もゆかり姫とコラボしたことがありまして・・・
ほくりくアイドル部さんとのお絵かきランはこちらの記事で書いています。よろしければ。
金石の町名
金石冬瓜町
冬瓜町、「とうがん」まちではありません。
冬瓜と書いて「かもり」と読むそうです。「かもり」は「神守」に通じているとのこと。
大野湊神社夏の大祭では、お神輿の三基のうつ一基が冬瓜町のお神輿となっており、この町一町で神輿を担ぐことから神守町と呼ばれるようになったそうです。
冬瓜町にあるここ天磐櫲樟船社が御旅所(休憩所)になっているそうです。
天磐櫲樟(あめのいわくすふね)は日本神話に登場する蛭児放棄用の特別な船とのこと。
なんでも伊邪那岐命・伊邪那美命の二神が御子の蛭児を三歳になっても立つことができなかったので、天磐櫲樟船(あめのいわくすふね)に乗せて風のまにまに放ち棄てたそうです。
むっちゃ酷い話に思えますが、未熟なものを天磐櫲樟船に乗せることで、より完全で強大なパワーをもつ神への昇華を祈念したのこと。
金石御船町
金石御船町・・・藩政時代、藩の御座船等の御船小屋があり、御船足軽達が住んでいたことが由来
旧のところが埋められているのは、旧町名復活運動で旧町名が復活したから。
1962(昭和37)年の住居表示に関する法律によって消えた、歴史ある町名。
なんと金石では、2018~2021年の間に13もの旧町名が復活しました。
海の町、金石、奥深いですよね~
銭屋五兵衛
金石は北前船の寄港地として発展し、海運業で巨万の富を築いた銭谷五兵衛
銭五公園には、はるかな海を望んでいる銭谷五兵衛の凛々しい銅像が建立されています。
ちなみに「夜中に銅像の顔の向きが変わる」というまことしやかにささやかれているという噂話を、地元ランナーから聞くことができました笑
直源醤油
金沢大野の醤油は、約400年前の元和年間に、直江屋伊兵衛が紀州の醸造技術を持ちかえったのが起源だとか。この高度な醸造技術により大野の町は大いに栄えたそうです。
そしてここ「直源」は直江屋伊兵衛の流れを組む直系の醸造元として文政8年(1825年)創業とのこと。
看板は直江屋さんの似顔絵(#^^#)
本日参加したランナーさんのお知り合いということで、むりくり写真を撮らせていただきました。
失礼いたしました~(#^^#)
伊兵衛のこだわりを忘れぬよう、今も醤油作りに情熱を燃やしているんですよ~
そしてなんと直源醤油の工場見学までさせていただきました。
明治初期の建物で、高い天井と大きな梁。横には蔵があり、とても重厚な味のある建物でした。
金沢市の指定文化財になっているそうです。
大野日吉神社
かわいいハートのとまれマーク
ここ大野日吉神社は、天平5年(733年)に創建されたとされる由緒ある大野を代表するお寺です。
1187年に源義経も武運を祈りにきたとか。
本殿は小高い山の上にあり、7月の山王祭では山王悪魔祓いという神事が行われ山車が町を練り歩きます。
大野トレイル
というわけでコースは、大野日吉神社裏手の金石・大野やすらぎの森の遊歩道に入っていきます。
今回、このトレイルコースをお絵かきランに入れることもみそでした。
景色が一変、狙い通り(#^^#)
日和山登頂!標高20m笑
でも金石から金沢方面の眺めはきれいでしたよ~
T・ウィン博士上陸記念
明治期に北陸学院の前身である愛真学校の設立をはじめ、金沢にさまざまな西洋文化を紹介した宣教師トマス・ウィン博士の上陸地だそうです。
粟森梅月堂
昭和元年創業の地元に愛されている和菓子屋さんです。
名物はおはぎ。昔ながらの素朴な味で美味しかった~
みなと橋
大野のみなと橋は、よくロケ地にもなっている大野を代表する景観です。
写真が映えますよね~
そして前田のお殿様も、源義経もこの大野川の河口で憩いの時をもったようです。
藩政時代の歴史的な町並みが残っている大野。
この景観を大切にしていきたいですね。
ヤマト醤油味噌
醤油の五大名産地といえば、野田・銚子・龍野・小豆島・大野
大野は北前船の寄港地で、原料の大豆や小麦、塩を運ぶための海運が発達しており、醸造に適した良質な湧水があるなど、醤油・味噌が産業として発達する条件が整っていたんですね~
ヤマト醤油味噌の屋号は山にト…ハト
こんなところにもハト🕊がいました(#^^#)
個人的にはカンチヨウ醤油さんのお名前も気になりました。
粟長さんなんですね。
白鳩神社
そして本日のクライマックスの立ち寄り地は白鳩神社
金沢市無量寺の氏神として鎮座する白鳩神社、その由緒は定かではないようですが、創祀は天平とも貞観ともいわれており、1000年以上の歴史を有する神社だそうです。
瓦屋根にも白いハトがとまっていますよね。
白いハトはまさに平和の象徴、もちろん平和を祈願します。
境内のあちこちにお互いに向き合ったハトがいました。
名白鳩神社の祭神「応神天皇」は、「八幡神」として親しまれており、八幡神の神使が「鳩」なんだそうです。
ゴール
ごるごるゴール!!!
無事、平和を願うランが完了し、天気もいつの間にか晴れになっておりました。
はやく世界が平和になりますように!
本日のコースはコチラからダウンロードできます。
平和を願うGPSアートはこちらの記事でも紹介しております。ぜひご覧ください。
GPSアートおすすめ商品
本書はGPSアート読本が遂に発売!!作り方、楽しみ方やその魅力、さらには無限の可能性について解説しています。これを読めばあなたもGPSアーティストになれるかも。
私の作った作品も多数紹介していただいてます(^^♪
Tシャツはデザインや色を自由に選択でき、1枚から購入できる本サイトオリジナルです。
みんなでお揃いのTシャツを着ていると盛り上がるもの。ぜひ一緒にいかがでしょう!
\ Tシャツ購入はこちら /
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 当日走った時の様子はコチラのブログをご覧ください。 […]