金沢のベイエリア、金石・大野のレトロな港町を巡るGPSアートを作りたい。この地域は江戸時代、金沢と宮腰往還(金石街道)の直線道路で繋がれ、北前船の拠点として栄えた金沢の港町。金沢同様、迷路のように入り組んだ道筋がそのまま残り、古い町並みが魅力です。
「宮腰(みやのこし)」と呼ばれた金石と、隣町の大野との仲の悪さを懸念した13代藩主・前田斉泰が、宮腰と大野とを合併させ、中国の故事「金石(きんせき)の交わり」から名付けたそうです。宮腰を上金石、大野を下金石と称しましたが、明治期に大野が元の町名に戻しました。ちなみに「宮腰」とは、お宮さん(大野湊神社)の腰元にあることに由来しています。
https://kanaiwamachi.com/revival/

中国の故事「金石の交わり」は、友情のきわめて堅く結ばれていることのたとえ。また、いつまでも変わらない交際のたとえだそうよ。

藩主は宮腰と大野を仲良くさせようと金石という地名で合併させたんだね

いつまでも変わらない友情、金石。それはGPSアートで表現したいなぁ。
ということで大野と宮腰、もとい金石をハートで囲み、いつまでも変わらない友情の証「金石」の字を刻んだGPSアートを作成しました。
スタンプラリー


金石お買い回りスタンプラリーが開催中だったので、お絵かきランと合わせてコンプリート目指して頑張ります~
大野


まずは大野エリアへ。
弁吉はカニの食べ放題で何度かお世話になっております。


ヤマト糀パーク
ほんのりと醤油の味がかおる美味しい「しょうゆソフトクリーム」
発酵食美人食堂も気になりますね~

大野お台場公園
北前船が舞台になってる野外劇場。
こんな野外劇場をうまく活用するイベントできたらいいですね、
江戸末期に海防のために造られたお台場の跡地を利用してできた公園。北前船をイメージした舞台と円形劇場がシンボルになっています



金石海岸のこの付近はかって金沢のナンパのメッカ「チャン海」としてナウいヤングで賑わっておりました。ハートマークの今回のお絵かきテーマにもぴったり。
真ん中は日本の灯台50選にも選ばれている大野灯台。
金石


スタンプラリーをゲットしに。ちょっとコースから外れるけど、GPS止めて立ち寄りました。
樫田堂
ふっくらふわふわ名物の酒まんじゅうが絶品です。甘さ控えめの餡も絶妙です。
なをや菓子舗
溶けないアイスすいかのくずバーに、みかん大福。暑い日にほんとまいう~でしたよ。


スタンプラリーをゲットしに立ち寄った酒屋さん。


金沢は全国ではじめて旧町名が復活した街。※1999年に主計町が復活
1962年(昭和37年)施行の住居表示法により、小さな町をまとめて大きな町に名を改めていったとのことですが、風情があり由緒正しき旧町名を取り戻したいとうい思いが強かったのでしょう。
金石地区では2017~2021年にかけて13町が復活し、標柱も旧町名の旧が埋められておりました。
さらに遡れば合併して金石になった大野も明治時代になって旧町名から復活したわけで。
やはり金石と大野は♡で包んだほうがよさそうです。
明治22年(1889)に市町村制が施行され、旧宮腰地域は上金石町、旧大野地域は下金石
町としてそれぞれ発足しました。しかし、上下という序列があるかのような表記や、両者
の混同による不都合が生じたため、明治31年(1898)に下金石町は大野町の旧名に復し、
上金石町も大正9年(1920)に金石町と改称しました。
偉人


銭屋五兵衛(1774~1852)
宮腰に生まれ育ち、「海の百万石」とよばれ、一代で全国34カ所の支社、持船200艘を数えほどの巨万の富を築いた豪商。巨万の富を得ても農民を救うため粟崎の砂丘に防風林を造ったり、飢饉にそなえ薩摩芋の栽培を広めたり、世のため人のため活動しており、晩年は河北潟干拓・新田開発という大事業の指揮をとっていた。しかしながら魚の窒息死事件などが発生。「銭五、毒をまく」の噂が広まり、投毒の容疑者として投獄・獄中死。一家断絶・財産没収となる。
この事件の真相は、加賀藩御用商人として密貿易を行っていたのが幕府にばれかけたので一切の責任をかぶされたという説や、財政に窮した藩財政を一時的に立て直すためなど諸説あるよう。大野弁吉(1801~1870)
京都出身で加賀のレオナルド・ダ・ビンチ・平賀源内とも称される大野弁吉は30歳で大野に移り住み、多くの発明をなしただけでなく、医術を始め語学が堪能であったため、銭屋五兵衛の片腕として大いに交易を助けたという。
時系列的には銭屋五兵衛の死後(1852)10余年たって、仲たがいをしていた宮腰と大野が合併(1866)、金石が生まれたんですね。
宮腰の銭屋五兵衛と大野の大野弁吉は深い親交があったというし、歴史は知れば知るほど面白い。
アート


韓国のアートユニット、ムン&チョンのアートマンホール。
(金沢21世紀美術館 自治区AIR2 金石大野芸術計画)
なぜマンホールか
マンホールは、私たちの生活する地上の世界と、普段は目にすることのない地下の世界を分ける境界にあります。地面にあるマンホールを見ることで、私たちが現在立っている地面、それを下で支える近代社会のシステムに意識を向けることが意図されています。金石でのリサーチをもとにしたデザイン
蓋の表面に描かれているのは、空を見上げた時に見える松の木と雪吊りの縄です。四季を通じて緑の葉をつける松は、過去から未来へと時を経ても変わらないものの象徴でもあります。道路にあるマンホールを見下ろした時に、頭の上にある空を同時に想像することができるようにデザインされています。
ゴール

ゴルゴルゴール。藩主の思いを込めて、永遠の固い友情で結ぶことができました。
とってもSDGsなお話ですね~


スタンプラリーも花屋さんでゴルゴルゴール。500円で花を購入、巨漢の店主(実はラグビー部の後輩)からスタンプを押してもらって、景品のオリジナルエコバッグをいただきました。
ありがとうございます~


今回は金石大野の古い町並みで先人たちの営みを思い浮かべながらのお絵かきラン。まだゆっくりとみて回れなかったスポットもあるので、また何かの企画に乗じてやってみたいです。町名の標柱コレクターなんかいいな。また良いアイデアあったら教えてください。
コースはこちらのサイトからダウンロードできます。

GPSアートおすすめ商品
本書はGPSアート読本が遂に発売!!作り方、楽しみ方やその魅力、さらには無限の可能性について解説しています。これを読めばあなたもGPSアーティストになれるかも。
私の作った作品も多数紹介していただいてます(^^♪
Tシャツはデザインや色を自由に選択でき、1枚から購入できる本サイトオリジナルです。
みんなでお揃いのTシャツを着ていると盛り上がるもの。ぜひ一緒にいかがでしょう!
\ Tシャツ購入はこちら /

コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 実際に走った時の様子はコチラのブログをご覧ください。 […]