旧約聖書「十戒」で知られる海をも割ったモーゼの墓は実は宝達志水町にあるんです。
モーゼは40年の歳月をかけ、ユダヤの民衆をイスラエルの地へ導いた後、シナイ山に登り、そこから不思議な「天浮船」に乗ったモーゼは能登宝達山にたどり着き、583歳までの余生をこの地で過ごしたそうな(笑)
宝浪漫マラソンコースの魅力はそのままに。
さらにB級観光スポットも巡ってモーゼのお絵かきラン!
なんとモーゼの墓で奇跡がありました。ぜひ珍道中をご覧ください。
スタート地点(宝達志水総合体育館)
お絵かきランの発着地点は、宝浪漫マラソンのスタート・ゴール地点と同じ宝達志水総合体育館。
宝浪漫マラソンのポスターが貼ってありますね。
宝浪漫マラソンオンラインの巨大顔パメも。
体と顔のアンバランス感が絶妙です。
宝浪漫マラソン
~オムライス・ルビーロマンのまち~ 宝達志水町
宝浪漫マラソンのポスターは、少年ジャンプ「花の慶次」ワンシーンをアレンジしたポスターです!
そう、漫画に出てくる末森城はここ宝達志水町。
北斗の拳の作者でおなじみ原哲夫先生の人気漫画です。
主人公の前田慶次は戦国一の傾奇者、加賀藩主前田利家の甥ながら利家とは不仲で、権力にこびず豪快で自由奔放な生き様がとにかくカッコいい!
時は平成三十年マラソン大会が群雄割拠する時代・・
会議中 開催が危ぶまれる意見が出されたそのとき・・・
前田慶次「この大会盛り上がるも同然」
奥村助右衛門「そうか!この地には宝の山も美味もある!!」初開催の大会のもてなしの心意気をふたりは知っていた。
宝浪漫マラソン実行委員会
宝の山と美味を探しに行きたい!
モーゼのお絵かきランが青色のルートで、宝浪漫マラソン紫色のルートになります
モーゼのお絵かきランは旧宝達町が中心ですが、宝浪漫マラソンのコースは旧志雄町のほうも巡ってますね。
私も第1回大会から参加しております。
とにかくコースが面白くて、記録より記憶 ねらいです笑
宝達山を登ったり、トトロに出会ったり、砂浜を走ったり。
とにかくバリエーションに富んだコースでとっても楽しい大会です。
そしてゴール地点のおもてなしはルビーロマンのケーキが出迎えてくれました(#^^#)
ルビーロマンとは石川生まれの高級ブドウ!
粒が大きいのが特徴で巨峰の約2倍の大きさがあるんですよ。
2022年の初競りでは1房150万円の値がついたとか。
美味しそうに食べてたからか町の広報誌に掲載されちゃいました笑
まさにルビーロマンは石川県の宝石箱や~~~
今年も宝浪漫マラソン、およびフリーランが開催されます。
ぜひ公式ホームページもチェックしてみてください。↓
能登街道の分岐点 今浜
能登街道 今浜宿
藩政期、金沢と能登を結ぶ街道は、能登半島の東側からまわり珠洲郡寺家村に至る内浦街道と、西側をまわり同地に至る外浦街道に分かれていました。
ここ今浜は能登を結ぶ大動脈の分岐点、いわゆる追分宿だったのです。
日本の中心に位置し、随一の大きさを誇る能登半島は太古より日本の表玄関、中国や朝鮮から多くの人が流れついたきたそうです。
また能登沿岸部は北前船が寄港し、文化の交流点となっていました。
能登半島の付け根にあり大動脈 能登街道の分岐点があった宝達志水町は、昔から宝の山が集まったのかもしれませんね〜
今浜は渚を車で走る、千里浜なぎさドライブウェイの入り口としても有名です。
全国から多くの人がここに集まってきているんですよ。
能登の国の分岐点が今浜なら合流点は珠洲。こちらも神秘的な世界が。
こちらの記事もぜひお読みください。
オムライス町 宝達志水町
オムライス町
オムライスの考案者した大阪「北極星」の創業者、北橋茂男氏が宝達志水町の出身であることから、オムライスで町おこしをしています。
オムライス考案のきっかけは、毎日来てくれるお客様に胃が弱くて、白ごはんとオムレツしかオーダーしない方がおられたとか。
その方に何か違うものをと試行錯誤し、ケッチャプライスを薄焼き卵で提供したのが現在のオムライスの発祥とか。
その後、店舗をチェーン展開し、北橋茂男氏は外食産業の祖とまで言われています。
北極星の「空を飛び、踊るオムライス」 鍋振りが凄いですね。
たまご直売所
ナカヤマエッグの直営ファーム、Egg Station
たまごソフトクリームやプリンが美味しいですよ~
末森城
前田利家にとって天下分け目の一戦「末森城の戦い」
織田信長の親衛隊である母衣衆(ほろしゅう)は赤の軍団と黒の軍団。
赤母衣衆の筆頭格が前田利家なら、黒母衣衆の筆頭格は佐々成政
二人は同年代で、長きにわたって織田信長に使え、共に死線を超えてきた宿命のライバルだったのです。
しかし本能寺の変で主君を失ったあと、豊臣秀吉と徳川家康が対立。
織田・徳川家康についた佐々成政と、天下取りを狙う豊臣秀吉についた前田利家はここ末森城を舞台に争うことになるのです。
末森城の立地は、南に加賀の国、北に能登の国、東に越中の国。
3国にまたがる交通の要衝
佐々成政はここを落とせば、能登と加賀を分断し、利家の軍事力を半減できると目論んだのです。
末森城の城主はポスターにも記載されいる奥村助右衛門。
佐々成政は1万5千の兵で末森城に攻め込みました。それに対し、末森城に籠城しているのはわずか1500人足らず。
盟友の大ピンチの末森城を前田利家、前田慶次ら2500の兵で助けに行き、巧みな戦術で撃退しました。
「末森の合戦は前田家の桶狭間なり 慶次」
ここが落とされていたら歴史が変わっていたかもしれませんね!
徒歩20分くらいで末森城址のある小高い山頂にたどり着けます。
この地が加賀・能登・越中を分ける分岐点だということがよくわかりますよ。
さらに山へ向かって走っていきます。
モーゼパーク
伝説のモーゼパークに到着しました。
この園内の道もお絵かきランのコースになっています。
モーゼの墓記帳所
GPSアーティストとしてサインを残しておきました笑
山道をどんどん登っていきます。
こんなところにモーゼの墓があるのでしょうか?
モーゼの墓は、三ツ子塚古墳群の中にあるらしい。
古墳時代の墓地に、豪族と一緒に眠っておられるんですかね。
モーゼの墓
モーゼの墓に到着するとおっちゃんが鍬とリアカーで作業していらっしゃる。
なんでも先日、テレビ取材でモーゼの墓に何もないと言われて、墓をさざれ石にリニューアルしてちょうど作業が終わったばかりとのこと。
何というタイミング!まさに神の奇跡
モーゼの墓のことはちゃんと宝達志水町の古文書に書いてある。
そいて、わしは第一回宝達山マラソンに出たことあるとのことでした。
ちなみに宝達山マラソンとは2007年、第21回宝達志水町宝達山マラソンをもって終了した約20㎞のマラソン大会。637mの宝達山頂に登るドMな大会です。
2007年から21回を差し引きすると…
第1回大会は1986年?やるな、おっちゃん!
モーゼの墓はできたばかりのさざれ石の墓!(笑)
おっちゃん曰く、太平洋戦争後、マッカーサーのGHQがわざわざ墓の発掘調査に来たらしいです。
行方不明となっている十戒が刻まれた石板を収めた聖櫃(アーク)が、この地にあるのではということらしいです。
真偽は謎のベールに包まれておりますが(#^^#)
能登はかっての日本の表玄関。
そして宝達志水町は能登半島の入り口!
この地にいろんな人がたどり着いても何ら不思議ではありません。浪漫がありますよね
トトロ
宝達山の麓・山崎地区の田園地帯に、突如として高さ約7mの巨大なトトロが現れます。
周りの雰囲気もトトロがいそうな森があり(モーゼの森)、観光名所になっています。
ブランコや休憩ペースまで設置されています。高齢化が進む地区を少しでも明るくしようと設置したそうです。
「となりのトトロ」制作スタジオジブリの公認もとってるんですって!
最近は猫バスまでできたんですよ~。
宝浪漫マラソンのコースにもなっているんですが、タイムロス必須ですね。
トトロ像のすぐ裏にある金崎神社。まさにトトロやまっくろくろすけが出てきそうな雰囲気なんですよ。
ご神木には大きな空洞が。
こりゃあ何か住んでますな
神社との相対関係はこんな感じ。
まっくろくろすけ出ておいで~
宝達山(モーゼの杖)
宝達山へヒルクライム!
…するわけではありませんが、モーゼの杖の部分は広域農道の長いアップダウンです。
宝達山 こぶしの路登山口の看板がでてきたところでUターン。
宝達山は江戸時代、加賀藩御用達の金山で、大判にして3500枚分、約1.3トンを産出したそうです。
宝もあって浪漫もある宝達志水町、
宝浪漫マラソンのネーミングの理由がだんだんわかってきました。
ご当地マンホール
ここは旧押水町、中央の花は町の花「こぶし」外周部は「水」をモチーフにした町章がぐるりと囲んでいます。
こぶしの路はハイカーにもトレイルランナーにも人気のトレッキングルートです。
すずウルトラマラソン女子チャンピオンのMちゃんにぶっちぎられました(#^^#)
ちなみに宝達山の有名な大会と言えば「宝達山ヒルクライム」
宝達山ヒルクライム
宝達山ヒルクライム、第1回大会に参戦しました。
まだロードバイクを買ってから間もないころ。人生初のサイクルロードレス、ひーひー言いながら駆け上りました。
ゴールは山の竜宮城。さすが宝の山!
能登最高峰の宝達山標高は637m。
あえて「ここは634m スカイツリーと同じ高さ」
宝達志水町、いろいろとアピール上手ですね(≧▽≦)
並木道
いしかわ健康の道
いしかわ健康の道(モーゼ森林浴コース)にも指定されている並木道です。
きれいな杉並木ですね~
庭のような感じのいっぷう変わった並木もありました。
イチョウ並木
宝達のイチョウ並木は隠れたインスタ映えスポット。
約150本のイチョウの並木道が300m続きます。
紅葉のシーズンには、見事な黄金色に染まります。
押水
とにかくコース上には、コンビニはおろか自販機も少なくて往生しました。
木村商店、アイスクリームもあって、まさしく田舎のオアシス。
生き返りました。
弘法大師がこの地を通った時、村に飲み水がないことを知り、錫杖で傍らの岩を押したところ清水が湧き出したされて水が出たことから「押の泉」ともいわれているそうです。押水の地名の由来だとか。
モーゼの杖が海を割ったなら、弘法大師の杖は湧き水を生み出したのか。
今回のお絵かきランが描く杖には、深い意味があると思われ(≧▽≦)
がんばって走ったからにはご利益があるかも。
ゴールまでもう少し。たこ焼きエイド!
喜多家
なんとこの施設、第28代当主自らが事細かくガイドしていただけるんです。
入館料は500円なんですが、誰かひとりでもJAF会員なら、団体割引@200円で入場できます。
とってもお得ですよ~
十村役屋敷喜多家
十村役とは藩政時代、加賀藩の農政制度で十の村を単位にした組織の長が十村役。
他の藩でいうところの大庄屋。
喜多家は特にすごくて、200ケ村余りを束ねたそうな。
この地は能登国・加賀国・越中国が交差する交通の要衝であったため、この建物は加賀藩の陣屋・出城としての役割を果たしていたそうな。(一国一城制となり末森城は廃城となっています)
周りの地面から4m掘り下げ建てた建物は江戸幕府より目を付けられないようにするため。
大庄屋でありながら、穴城といわれる所以です。加賀藩は奥深いですね。
お殿様の玄関は、畳のレッドカーペットになっていました。
お殿様の寝室裏に武者かくしの間があり、逃げ道が確保されていました。
行政を司っていたところ。この格子越しに外の人とやりとりしていたそうな。
喜多蔵というこんな立派なお宝コレクションの展示館まであるんですよ。
どんだけ時間があっても足らないかも(#^^#)
ゴール
ゴルゴルゴール!
見事、モーゼを描くことができました。神秘的で楽しいコースでした。
ぜひ宝浪漫マラソン番外編として走ってほしいコースです。
今回走ったコースはこちらからダウンロードできます。
オムライスの町、宝達志水町。帰りに志お食堂でオムライスをいただきました。
美味しゅうございました。
GPSアートおすすめ商品
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コメント
コメント一覧 (4件)
[…] 走った時の様子はコチラのブログからご覧ください。 […]
毎回ブログ読ませていただいています。十戒のモーゼまで出て来て、金沢と能登半島の深さにおどろきました。所々のギャグに笑ったり、宝達山頂上のアスファルトのタイヤ痕にも目を見張りました。コメント失礼いたしました。
いつもブログを見ていただきありがとうございます。わたしももじぐみさんのブログ楽しませて、また勉強させてもらってます。
石川県は戦火にあっていないので、道はもちろん加賀藩の貴重な文献が数多く残っているんです。
GPSアートとともに深堀りすると面白いですよね。ギャグってほどでもないですが、ちょっとした笑いのエッセンスも盛り込めれば。田舎のほうだからまだ走り屋いるんですかね~
石川さんの郷土愛溢れるブログの影響で、国立市のカフェやお店情報も最近は載せるようにしています。まだ足りませんが頑張ります。ご返事ありがとうございました。