今回は美川の湧水群を巡るお絵かきラン、森の妖精ムーミンが棲む白山手取川ジオパークがテーマです。
湧水群から湧き出るこの美味しいお水は白山からの伏流水。白山から地下に染み出した水が美川で湧き出るまで…というストーリーを表現しました。
そして白山手取川ジオパークは2021年、ユネスコ世界ジオパーク国内推薦決定!
2022年にもユネスコ世界ジオパークに認定される可能性がでてきたのです。
ユネスコ世界ジオパークは、国際的に価値のある地質遺産を保護し、そうした地質遺産がもたらした自然環境や地域の文化への理解を深め、科学研究や教育、地域振興等に活用することにより、自然と人間との共生及び持続可能な開発を実現することを目的としたプログラム。
ならばこのジオパークのコンセプトを取り入れ、素晴らしい景観と自然と人間との関わり体感しながらお絵かきランで交流人口を増やすことができれば、これはジオツーリズムの切り口として発信できるのではないだろうか⁉
白山手取川ジオパーク
ゆきママとしずくちゃん
山~川~海そして雪、いのちを育む「水の旅」
白山手取川ジオパークのキャラクターはゆきママとしずくちゃん。
スタートはこのしずくちゃんから描いていきます。
白山手取川ジオパークのPR役。白山をイメージした帽子にあさがおの花。白山の雪でできた「ゆきママ」が、背中のリュックに雪解け水の「しずく」を背負い、白山手取川ジオパーク内を一緒に旅している。1人でも多くの人に、故郷の素晴らしさを知ってもらいたいと思っている仲良し親子。
日本ジオパークネットワーク
白山手取川ジオパーク
白山手取川ジオパークでは「山と雪」「川と峡谷」「海と扇状地」の3つのエリアに分け、大地の物語と自然、人々との関わりを体感することができます。
山と雪(白山)
日本三名山の一つで、古より多くの人々に崇拝され、親しまれてきています。ちょうど登山で撮ったスナップ写真見たら、三つ指をついてお参りしている方が写ってました。
この雪解け水が川として流れ、暖流が流れる日本海側に注ぎ、冬になると日本海の水蒸気をたくさん含んだ風が白山にぶつかり、また大量の雪が降る。この水の循環が白山手取川ジオパークのメインテーマなんですね。
川と峡谷(手取川)
手取川は、古来より大氾濫川で、日照りが続けば、痩せた流路はたちまち干上がってしまう。この地に住む農民は、手取川の洪水、渇水、水争い、水路の工事との闘いに人生のほとんどを費やしたと言う。
難工事を経て作られた七ヶ用水は、鶴来町を扇頂として広がる手取川扇状地の水田を潤しています。こちらは世界かんがい遺産に認定されているんですよ~
海と扇状地
手取川扇状地は、曲率半径13キロメートル、開角110度・その規模といい形状の美しさといい、日本を代表する扇状地です。
白山山系から流れ出る手取川とその支流は急流なので、大量の石や土砂を大量に下流へと運び堆積させ、大洪水のたびに川の流れの方向を変えたことから、このような扇状地が出来上がったようです。
扇状地で描くハート
手取川扇状地ではフルマラソン級の大きなハートを描くことができます。
徳光海岸には#LOVEのモニュメントが設置されましたね。もちろん恋人の聖地ではありますが、ハートが描かれる原点(頂点)の部分は、手取川を通して白山につながっています。
ハートのお絵かきランは下記の記事をご覧ください。
ムーミン
ムーミンの原作者はフィンランドの作家トーベ・ヤンソン。ムーミン谷に住むムーミン一家の物語です。
そしてムーミンたちは、北欧の伝承に登場する森の妖精をモチーフに描かれているのだとか。カバではなかったんですね~。
実はフィンランドは3つの地域が世界ジオパークに認定されており、氷河によって形成された独特な景観が特徴的です。ムーミンたちはきっと世界ジオパークに認定されてるような場所に住んでるんでしょうね。
それならきっと、美川にムーミンがいるないかもしれないですね
小舞子海岸
日本の渚百選、小舞子海岸。
とってもきれいな海岸ですが、ここはゼロの聖地。
ここをスタートし、ランニングで白山山頂に上り、またピストンして帰ってくるという、怖ろしいことに挑戦する輩がいます。
ゼロ白山158km(小舞子海岸海抜0m→白山2702m(御前峰)山頂→小舞子海岸0m)、くわばらくわばら…
サケの町 美川
美川はおかえり祭りとサケの町。美川の手取川河口から日本海にでたサケは北大平洋うを迂回し数年後に戻ってくるという。
美川から白山往復して帰ってくるヘン〇イもいれば、大海原に出て帰ってくるサケもいる。
さすがおかえり祭りの町、美川
呉竹文庫
呉竹水荘
呉竹水荘
呉竹文庫そばにある美川伏流水群。今回のコースでは唯一、手取川左岸にあります。
今湊神社
美川にも立派な根上がりの松がありました。海の近くでは海水のしぶきが風に吹き、普通の樹木では枯れてしまうので、人々は塩の害に強く、風の力を弱め,風に乗った砂を地面に落とす松を植えたのですね。
根のまわりの砂が吹き上がるほど爆風が吹いていたのかな~
これもきっと加賀の国特有の気象条件から生まれる景観なんでしょうか。
呉竹文庫
大正時代、実業家で読書家であった熊田源太郎は、自身が集めた図書約2万冊を公開し、私設図書館を開設しました。今でも書庫や書斎が公開されているんですよ~。呉竹の小径もあって素敵な空間です。
上杉・織田手取川の戦い
1577年、上杉謙信軍vs織田信長軍が大激突した地です。
結果は…なんと上杉謙信軍の大勝!
手取川は木曽義仲が「流れが強く速いので、皆で手を取り合って渡るように」と指示したことが由来と言われているくらい、渡るのが困難でした。
当日は大雨、上杉軍の奇襲にあい、増水していた手取川に退路を塞がれ、大敗してしまったのです。
「上杉に遭うては織田も名取川(手取川)はねる謙信逃ぐるとぶ長(信長)」の碑があります。
三津七湊
三津七湊
三津七湊(さんしんしちそう)という北前船で栄えた日本十大港湾の総称にここ美川が選ばれていました。
※ 室町時代末に成立した日本最古の海洋法規集である『廻船式目』にて記されている
三津
- 安濃津 – 伊勢国安濃郡(三重県津市)
- 博多津 – 筑前国那珂郡(福岡県福岡市)
- 坊津 – 薩摩国川辺郡(鹿児島県南さつま市)
七湊
三国湊 – 越前国坂井郡(福井県坂井市)
本吉湊(美川港) – 加賀国石川郡(石川県白山市)
輪島湊 – 能登国鳳至郡(石川県輪島市)
岩瀬湊 – 越中国新川郡(富山県富山市)
今町湊(直江津) – 越後国頸城郡(新潟県上越市)
土崎湊(秋田湊) – 出羽国秋田郡(秋田県秋田市)
十三湊 – 陸奥国(津軽、青森県五所川原市)
室町時代から全国有数の港町だった美川は、江戸から明治にかけて北前船の寄港地として栄え、絶頂期になったとか。美川漁港のあたりは海産物加工業が発展し、糠漬けや粕漬けの工場がたくさんありました。
お台場の水
昔から協同洗い場として使われており、地域の人たちに愛されてきたそうです。
一般的には「台場」とは「砲台を置く場所、陣地」という意味で、幕府の施設には敬意を払って「御」がつけられたとか。
洗濯場に御はいらないから、砲台の線が由来として正しいのかな?確かに近くの海岸にかって砲台があったとの看板があったような…。詳しい方、教えてください。
大浜の水
こちらのほうは車のアクセスが良いのか、よく人が汲みに来てますね。
お台場の水とどっちが美味しいか聞いてみたら同じですとのこと。
まぁ源泉が同じですからね(#^^#)
安産
大西蒲鉾と安産銘水
大西蒲鉾
新鮮な魚の擂り身と美川の美味しい水で作った出来立てのちくわを購入、テイクアウトしました。
やすまる銘水
やすまるは安産と描きます。美川には安産日吉 (やすまるひよし) 神社があり、安産にもご利益があるそうな
ここの銘水は特に安産を願う人にいいのかな~。味は他の銘水と同じでした。
焼きたてちくわ
日頃食べているちくわは実はちくわじゃないと思えるほど、ふわふわプルプルで美味しかったです。
安産銘水と一緒に食べるちくわは最高でした。
安産川
ほとんどが地下水(白山の伏流水)が湧き出たもので、透明度も抜群です。
トミヨ群生地
年間を通して15℃前後と一定の水温である安産川。トミヨという 小さな淡水魚が生息しています。
トミヨは環境の変化を受けやすいとのことで、生息しているのはわずかな地域。石川県の天然記念物になってます。この自然を我々は守っていかなければいけませんね。
おかえり祭り
11の町と船職組(船大工)、家方組(建築職組)の計13台の3輪の台車(だいぐるま)と呼ばれる山車が町を巡行するおかえり祭り。北前船で各地へ運ばれた「美川仏壇」、その技法が山車に取り入られているという。
なお、気になるおかえり祭りの名前の由来、本社である藤塚神社へ神輿と台車が戻るときに、「おかえり筋」を通って戻ることからおかえり祭りというのだとか。各町の通りにおかえり筋が巡ってくるのは10年に一度のことで、その時には町内の家々が祭礼に向け家を修理し、畳を替え、調度品を揃え、軒先に御神燈と書かれた丸提灯を立てるなどの準備をするとのこと。祭りにかける情熱が違いますね。
北前船が寄港したときのおかえりとか、故郷を離れた若者が里帰りしたとか、白山の水の旅ではなかったんですね~。
でもネーミング的にはいろんなことが想像できる、そんなロマンを感じます。
藤塚神社
美川はもともとは藤塚という地名だったとか。さきほど紹介したおかえり祭りは藤塚神社の祭礼。
ここの地方では最古の御神木の欅。樹齢450年~550年だとか。
本殿の藤塚神社の塚は土へん無しの土つかず。
浄願寺
猫っぽく崩してあります。浄願寺もといニャン願寺…あ、逆か(=^・^=)
ニャン願寺(住職が自分で言ってました笑)の御朱印すご〜い!
全国からもらいにくるとか。平穏って書いてあるとこ、自分の好きな言葉で書いてもらえます
石川発祥の地 美川
明治4年の廃藩置県で、加賀藩は金沢県となりましたが、半年後に県庁所在地を美川に移して、石川県になりました。
だから石川発祥の地は美川になるんですね~
その誇りが美川 県一の町の看板に込められたのでしょうか?残念ながら2010年に撤去されましたが、タレントの美川憲一さんご公認だったそうですよ。
美川臨海公園
美川臨海公園を通って、今からは白山を描いていきます。
臨海公園では機械式の井戸で伏流水をくみ上げるシステムになっていました。
蓮池の水
1300年以上前に弘法大師の手によって湧き出たと伝わる蓮池の水。
世界一美味しい蓮池弘法大師由来の水と書いてあります。飲ませてもらいましたが他の湧水と味は…近所のおじさん曰くちょっと違うそうです。宣伝がうまい面白いお方でした(#^^#)
白山
雄大な白山を眼前にしてゴルゴルゴール
白山の伏流水をテーマにしたお絵かきラン、水の旅を表現することができました。
本日のコースはこちらからダウンロードできます。
ロンドンバスホテル
コース上にあったロンドンバスホテル、芝生がある中庭でBBQもできるんですよ~
このバスはロンドンからご主人が自ら運んできたそうな。
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