STRAVAアートってご存じですか?
スマートフォンのアプリを使って自分の辿ったルートを地図上に表示させ、その軌跡がアートになるように表現するアクティビティ。
GPSアート、お絵かきラン、ランニングアート…いろんな呼び方がありますが、唯一アプリ名を冠した呼び方、「STRAVAアート」なるものが存在します。
STRAVAは2009年サンフランシスコで生まれ、2022年現在の全世界ユーザ数は1億人越え。この2年でユーザ数が倍増したというから、まさしく急成長真っ只中。
最大の魅力は、ランニングやサイクリングのアクテビティを共有し、つながっているフォロワーといろいろなコミュニケーションをとれることかと思います。
コロナ禍で大会がなくてもSTRAVA上のセグメントで競い合うこともできたり、スーパーアスリートと繋がってその驚愕なログを目の当たりにできたり。写真や動画も貼ることができるので、話題の幅も広がりますね。
そしてもうひとつの魅力は全世界の多くの人と繋がっているということ。STRAVAユーザは全200か国近くのユーザがいるらしいです。
アートは言葉の壁を超える!
STRAVAアートを通して、たくさんの海外の方と繋がり、アートに込めたメッセージや、日本・北陸・石川県・金沢の魅力発信もできているのではないかと思います。
アプリもどんどんアップデートされ、豊富な機能に使いこなしきれていない人も多いかもしれません。そこで今回は、STRAVAアート的視点でいろんな機能の使い方、楽しみ方を解説したいと思います。
アートの記録
STRAVAの始め方は簡単、ランニングを開始るタイミングでスタートボタンを押し、途中で止めたいときは停止&再開、ゴールしたときには完了を押すだけ。
出来上がったら、アクティビティのタイトルや説明を付け加えることでコミュニケーションが生まれるきっかけになっていきます。
なおSTRAVAで描くGPSアートの特徴は、その他のランニングアプリと比較すると下記の特徴があります。
- 描画の線が細く、繊細な絵を描ける
- 細かなブレを自動補正してくれるので、滑らかな線画を描ける
- 出力する線画の色調は好みのものを選択できる
地図タイプ
出力する線画はで標準のオレンジの単色の線ではなく、様々なテーマの中から選ぶことができます。
自分の感性にあったものを選べば、アーティスティックでよりメッセージ性のある作品に仕上がりますね。
おすすめマップ
登録メンバー用マップ
シェア画像
上記の設定はそのままシェア画像に反映されます。
出力画像は上記で選択したものから選べます。
3Ⅾ表示できるのはおそらくSTRAVAだけでしょう。
100マイル(160㎞)走って描いたウルトラマンvsバルタン星人のマイルお絵かきラン!
こうやって、リアルな3Ⅾマップ上に表記されると感慨深いものがありますね。
デバイスの連携
運動中、いちいちスマートフォン操作をするのがめんどくさい。
そんな方には、ランニングウォッチや自転車に取り付けるサイクルコンピューターをお勧めします。
多くのメーカーからいろんな商品が発売されているのですが、STRAVAはその多くの製品とアクティビティの同期連携ができるのです。
アクティビティの同期連携
私は長年、GARMINのランニングウォッチやサイコンを愛用しており、データはGARMINのアプリ「ガーミンコネクト」にアップロードしています。
そして、事前設定さえしておけば、アクティビティのログはSTRAVAのアプリと自動的に同期連携。
私自身、2013年から自動連携をはじめて10年弱経過。アクティビティの数は、すでに4000件を超えております。
gpxデータによるインポートやNIKE+など、他のアプリからのデータインポート方法なども開示されており、汎用性も抜群です。
ちなみにNIKE+は、撮った写真をバックに自分の走ったログを重ね合わせる機能があり、重宝しています。
STRAVAにはこの機能のアップデートを期待しています(^^♪
ルートの作成
STRAVAでのルート作成は、走るコース通りに点を順々にプロットしていくだけ。
道にあわせてアプリがコースをつないでくれます。
コースを変更する場合にも、コース上の線をつまめば、簡単にルート変更することができます。
マニュアルモードを使用
広い公園内など広大なエリアで自由にコースを作りたい場合にはマニュアルモードを使用します。
広大な砂丘でGPSアートを描く場合には、マニュアルモードでとにかく細かく刻んで点をプロットしていきます。
きれいに描こうと思うと根気がいる作業です(≧▽≦)
Points og insterest
point of interest、通称POI。
POIは誰かが便利、あるいは興味のある所と思った場所を指しています。観光名所やコンビニなどをうまくコースに組み込む必要があり、とっても参考になります。
私のなかでは、ただランニングで絵を作り上げるだけではなく、走りながら楽しい体験をするためにいかに立ち寄りスポットをコースに組み込みめるかということも、コース設計をする上で重要な要素と考えています。
パーソナルヒートマップ
STRAVAは過去に走った走行ログを地図上に積み重ねて、自分の走ったことがある道を頻度に応じて色の濃淡であらわしてくれる「パーソナルヒートマップ」機能があります。
コース設計をするときは新規開拓の道を組み込んでみるのもよし、通ったことのある道を組み込んで、道迷いを防ぐのも良し。
金沢市内で描いたコースは100コース以上。パーソナルヒートマップを見ると金沢の中心部の道はほぼ隈なく走っていますね。もしかしたら、金沢で一番、いろんな道を走っている人と言っても過言ではないでしょう。
ちなみにこの地図上にはいろんなGPSアートがあるはずですが、ほぼ判別がつきませんね。(#^^#)
金沢市から加賀平野にかけて拡大してみるとGPSアートが出てきました。
小松といえばコマツのブルドーザー、根上といえば松井秀喜(野球)、能美といえば埴輪やウルトラマン、鶴来といえばこびとづかん、松任といえば朝顔などなど。地域にちなんだアートが散りばめることができました。
ここまで来たら各市町村のご当地GPSアートの制作を目指していきたいと思います。
グローバルヒートマップ
先程のパーソナルヒートマップは私個人のログなのに対し、こちらはSTRAVAユーザ全体のログ。いわゆるランニングログのビッグデータ。
山道やトレイル、裏道などをGPSアートに取り入れるとき、この機能は超便利。この軌跡に沿って、先程のマニュアルモードでルートをなぞっていけば、トレイルもGPSアートコースにできるのです。
地図の設定
GPSアートを作っていく上で、道だけ眺めてても、どうしても道がうまくつながらないことがあります。
また道があるけど、ほんとにこの道はつながっているの?と不安になることも。
そういうときは天空写真の実写モードで確認すると、公園を活用することで道なき道を繋げることができたり、幅1mくらいの地元の人しか知らない道を発見出来たりします。
3Dモードで地形を表示
3Dモード、これはSTRAVAならではの機能と言ってもいいでしょう。
走るコースを立体的に確認することができます。
坂のまち金沢、起伏にとんだコース設計はマニアにはたまらないかと。
STRAVAの3D機能を駆使した立体視で表現する新しいGPSアートです。
ぜひこちらの記事をご覧ください。
ナビゲーションで実走
すでに作ってあるコースを読み込んで、STRAVAのスマホアプリでナビをしてもらいながら走ることができます。
試しに下記の「STRAVA サムライ」のボタンを押してください。
当ブログの代名詞、サムライコースを読み込むことはできたでしょうか?
コンパスモード
画面右下のコンパスをタップすると、自分の向かっている方向にあわせてマップの向きが自動調整されます。
お絵かきラン的に、この機能はむっちゃ便利。
今までは、自分の走っている向きにスマホを回転してましたが、これで持ちかえる必要がなくなりました。
コース間違いを起こす確率がぐっと減少(≧▽≦)
お絵かき機能(スマホ)
GPSアートは閃きの産物。思いついたらその場ですぐなぞって描きたい。
スマホ限定のお絵かき機能は、まさしくなぞっていくだけで絵を形作ってくれます。
スマートファン用のタッチペンがあると精度よく描けます。
実際に作っているところを動画で撮影してみましたので、どれだけ簡便にGPSアートが作れるか、チェックしてくださいね~
FLyby機能
2020年正月、干支のねずみを描く顔マラソンを企画してSNSで募集をかけると。。。なんと90名オーバーの参加者が。さすがにこれだけの大人数、一緒に走れません。
それぞれのグループに分かれて走っていただきました。
出来上がりを見てみると、眉毛つきのミッキーだったり、よだれ垂れてるミッキーだったり。
STRAVAのFLyby機能を使えば、だれがどのようにして道迷いしたのか一目瞭然。
動画にしてみましたの道迷いの時系列変化をご覧ください。
ところどころ道を間違えてますね。これもGPSアート的にはご愛敬、かえって良い思い出となったりします。
こうやって振り返ることができるのもSTRAVAならでは。
なおこの機能はデフォルトでオフになっているので、もしグループランでやってみたい方は(スマホの場合)設定ープライバシーコントロールーFlybys機能の公開範囲を全体に設定してください。
Beacon機能
Beacon機能はアクティビティ中の位置情報をリアルタイムで共有する機能。
送られてくるリンクを開けば、現在の位置や描いてきた軌跡を見ることができるんです。
大人数でも楽しめるアクティビティ、お絵かきラン。ナビゲーション役の人にこの機能をONにしておいてもらえたら、はぐれても安心。
お絵かきランイベントを企画したら、人数が集まりすぎてしまった…。そんな時にもこのBeacon機能を共有し、途中途中グループに分かれて走ってみても楽しいかもしれません。
そしてなんとこの機能は無料で使えるです。
使わない手はないですね(#^^#)
STRAVA 無料版と有料版まとめ
STRAVAは無料版と有料版でできることの違いをまとめてみました。
無料版でも十分GPSアートを楽しめますので、ぜひ活用してみてください。
0円 | 無料会員800円/月 または 6,300円/年(525円/月) | 有料会員|
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GPSアートの記録 | ||
デバイスの連携 | ||
ルートの利用 | 作成済みルートを共有利用可能 (ルート検索はできない) | |
ルートの作成 | ||
ヒートマップ機能 | ||
お絵かき機能(スマホ) | ||
Flyby機能 | ||
beacon機能 |
有料会員が作ったコースを共有してもらえれば、無料会員はルートすることができるのです。
私もGPSアートのガイド | GPSアート.infoでSTRAVAコースをアップしていますので、ぜひ参考に利用していただけたらと思います。
まだSTRAVA未体験の方はぜひお試しあれ!
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