奥能登の里山・里海の絶景とご当地グルメを堪能し、その走ったコースがアートになる。
そんな夢のようなサイクリングコースがここ奥能登にあるんです。
しかもそのアートの由来は、古より伝わる奥能登の伝説。
ルーツを知れば知るほど面白い。
今回描くアートは猿。なぜ猿がルーツとなるのか、まずは前編となるこちらの記事をお読みください。
【奥能登国際芸術祭を巡るGPSアート】能登半島すずウルトラマラソン・トライアスロン珠洲 思い出編

須須神社(スタート)

須須神社(すずじんじゃ)は、目の前に海がある絶景のロケーション。
スダジイが生い茂る社叢は長らく神域とされており、国指定天然記念物になっています。
創建はなんと紀元前。アマテラスを祀る伊勢神宮の北方を守る東北鬼門、日本海の守護神として2000年以上広く信仰されています。


そして神社を代々守り続けている神主の猿女氏。
なんと日本神話に出てくる猿女君のご子孫とのこと。そう苗字に猿がついていいるんです。
日本神話に出てくるアメノウズメを祖に持つ猿女一族が、社家としてこの地に移り住まれたとのことです。
珠洲市の市名も、須須神社に由来するんだとか。

ではそのルーツをたどってみようではありませんか?
日本神話

日本神話で、アマテラスが岩戸に隠れてなかなか出て来ないとき、なんとか引っ張り出そうと八百万の神がいろいろ策を講じた天岩戸神話は有名な話ですよね。


岩戸の前で舞を踊ったのがアメノウズメ。そしてアメノウズメと結婚したのがサルタヒコ。
サルタヒコはアマテラスの孫、ニニギノミコト(天孫)を道案内したことから導きの神、道の神とされています。
サルタヒコはGPS アートの神ともいえるかも。


ニニギノミコトの命により、サルタヒコとアメノウズメは結婚し、アメノウズメはニニギノミコトからサルメノキミ(猿女君)の名を与えられ、伊勢に移り住むことになります。
実際、猿女神主の家系は明治初期までは、猿女君という苗字だったそうな。
ちなみに珠洲神社神主さんのご息女さんは、GPSアーティスト。
一緒に金沢市内を巡ったこともあるんですよ。すっごいご縁ですよね。
その時の様子はこちらの記事をご覧ください。。

能登街道の終着点

加賀藩能登国は、加賀国と能登街道で結ばれていました。
今浜(宝達志水町)を起点に内浦街道は、今浜宿から能登半島東側の子浦・飯山・高畠・二宮・所口・田鶴浜・大津・横見・中居・川尻・鵜川・宇出津・松波・鵜飼・飯田・正院などを経て寺家村に至るルート。
外浦街道は、今浜宿を基点にして能登半島西側の一宮・川尻・堀松・富来・黒島・道下・樽見・鵜入・輪島・谷内・時国、馬緤などを経て寺家村に至るルート。
須須神社のある寺家村で内浦街道と外浦街道が合流するのです。
終点が寺地村なのは、きっと須須神社があるからなんでしょうね~
日本一のキリコ


須須神社の鳥居の横にあるキリコの収納庫。

私の大きさと見比べて下さい。すっごい大きいでしょ。
高さは日本一16.5mもあるんですよ。輪島塗や金箔張りで仕上げられ豪華絢爛。
日本遺産にも認定されているんです。一度見に行きたいな~。
珠洲の峠越え

スタートしてすぐ、そこは日本の原風景。
山間の田園地帯を抜けていきます。少し未舗装路もありますが、グラベル気分で楽しめますよ。

いよいよ峠越え。
大谷峠もキツイですが、こちらもきつかった~。
汗でレンズも曇ってます。

ようやく峠の終わりが見えてきたかな(#^^#)
ラケット道路


道がラケットのように曲がっていることからその名がついたラケット道路。
能登半島すずウルトラマラソンでは難所の一つでした。

あと少しで峠のてっぺん。
本当にここは絶景ロードです。

つばき茶屋

徳保の千本椿と呼ばれる椿の原生林の中を通る峠道を登りきった頂上には、絶景ランチのつばき茶屋が待っています。

お店の名物は、イカ様定食。イカ一杯まるまるぷりぷり。小鉢のおかずも盛り沢山で大満足間違いなし。
このお店のまわりで猿を見かけたとお店の方に教えていただきました。奥能登にも猿が住んでいるんですね。
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木の浦

木ノ浦海岸は、海水の透明度が高く、魚がたくさん住んでいる国定公園で能登半島有数のダイビングスポット。
坂を下って絶景カフェに行きたいところですが、また坂を登り返さねばという弱い心に負けました(#^^#)

奥能登国際芸術祭

奥能登国際芸術祭の常設作品、珠洲海道五十三次です。
芸術祭期間外でも常設作品をちらほら見ることができてサイクリングが楽しめますね。

間垣

間垣はニガタケという竹を使った塀。
程良い隙間があるため、冬の日本海の強烈な風を良いあんばいで軽減してくれて壁も崩壊もしないそうです。
まさに先人の知恵、外浦の風物詩ですね。
禄剛崎灯台


禄剛崎灯台は標高45mの高台にあります。能登半島すずウルトラマラソンではこの灯台をわざわざ寄り道するコース。この劇坂を登る必要がありました。

白亜の灯台は明治時代に建てられ、なんでも日本人が初めて作った洋式灯台だそうで菊の御紋が入っています。

禄剛崎は、能登半島の先っちょ。
視野角300度、ぐるりと見渡せる絶景です。
海から昇る朝日と、海に沈む夕陽の両方見れることで有名です。

灯台の下には千畳敷が広がっています。
畳を敷き詰めたように広く平らに浸食された岩場のこと。
絶景ですね~

いかなてて

禄剛崎灯台への登り口たもとにあるオシャレカフェ「いかなてて」
本格カレーが有名ですが、果肉と練乳たっぷり苺のかき氷がとっても美味しくて、火照った身体に冷たいかき氷がしみわたりました。

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ランプの宿

珠洲岬は富士山、分杭峠(長野県)と並んで日本三大パワースポット。
能登半島の最先端にあることから、ここは岬に集まってくる大地の気流と、海からは南からの暖流そして北からの寒流の3つが交わる交差点。自然界のパワーが集まってくる場所で聖域の岬と言われています。


「空中展望台スカイバード」から絶景をのぞき込んだり、「青の洞窟」で自然が作り出した神秘的な世界を堪能したり。パワーチャージできること、間違いなし。
青の洞窟は、義経が強風を避けるために避難したという言い伝えも残っています。

ランプの宿、一度泊まってみたいですね~。
内浦街道

内浦に入ると、猿の顔の輪郭を描いていきます。
目を作るためにくるっと回ったり

口を描くために山間部に入ったり。

珠洲の町中に入ってゴルゴルゴール。

見事、猿の顔を描くことができました。
もうの珠洲の海岸線は猿の顔にしか見えません(#^^#)

コースはこちらからダウンロードできます。

Strava Japan Club
今回のライドはアスリートのSNS Strava Japan Clubの記事で、ライドレポートとして取り上げていただき、全国の方に見てもらえました。
絶景お絵かきライド、実走してくれたら嬉しいな~
猿鬼コース
神話の続きはまだ残っています。
そう、この猿には胴体もあったのです。
ゴールは猿鬼伝説のある能都町柳田。
実は現時点、まだこのコースを走っていません。部分的には走っているので、一部コースの紹介をしたいと思います。
能登丼

奥能登はご当地グルメとして、能登丼を売り出し中。
メイン食材は地場でとれた魚介類、肉類・野菜、伝統保存食を使用しています。
海鮮丼が多いですが、やっぱりお肉もいいですよね~
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軍艦島(見附島)

弘法大師が発見したといわれている見附島。
言わずもがなの能登のシンボル。
見附島は別名 軍艦島ともいわれていますが、えんむすびーちというロマンティックなネーミングも。
イカの駅 つくモール

全長13メートルの巨大イカ。
全国的にもある意味、有名になりました!
猿鬼伝説の地 猿鬼の宮

ゴールは猿鬼の宮。
能登の猿鬼・猿神伝説は、前編であるこちらの記事をご覧ください



ルートを見てもアップダウンが多いハードなコース。
いずれ挑戦したいと思います!我先にという方はぜひ!!!

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コメント
コメント一覧 (2件)
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[…] コースの詳細はコチラの記事をお読みください。 […]