今回のご当地ランは、美川で描くふぐのお絵かきラン。
猛毒のふぐの卵巣を糠漬けにした幻の珍味!世界広しと言えどコレを食べれるのは美川だけ。
巡るコースはふぐのお店や工場、湧水群、美川仏壇、藤塚神社など。
夏休み自由研究の題材に!
アットマーク国際高校では「地域」をテーマに「探究活動」の取り組みを進めており、GPSアートを探求ツールに活用してもらってます。
フグお絵かきラン
アットマーク国際高等学校は、内閣府および文部科学省より「美川サイバータウン教育特区(白山市美川教育特区)」の認定を受け、ここ白山市立美川中学校が所在地となっています。
というわけでスタートは、美川中学校です。
令和2年6月19日(金)、美川・湊地区 元吉湊は、日本遺産「荒波を超えた男たちの夢が紡いだ異空間」北前船寄港地船荷集落に追加認定されました。
今回、日本遺産認定文化財になったのは
- ふぐの卵巣の糠漬け
- 美川のおかえり祭り
- 美川仏壇
- 御酒
- 藤塚神社
- 藤塚神社奉納物
- 石川ルーツ交流館 北前船関係資料
- 呉竹文庫所蔵資料
- 今湊神社
これらの文化財、北前船寄港地として栄華を誇った美川にどのような形で育まれていったのでしょうか?
密接に関連していますので、スポットを巡りながら「探究活動」していきたいと思います。
石川ルーツ交流館
明治5年、ここ美川に県庁が置かれました。
「石川県」の名称は美川からここから生まれたとされます。
美川を流れる手取川、昔からよく氾濫を起こし、大きな石をも流す暴れ川であったことから、石川という地名が生まれ、石川県の名の由来となったそうです。
ちなみに美川の地名は、明治2年に石川郡本吉町と能美郡湊村が合併し、石川郡と能美郡のそれぞれ1字を取って美川町が生まれました。
それでは美川の町中へ入っていきましょう。
アットマーク国際高校の先生方がおかえり検定(美川検定)を受験したとおっしゃっていたので、道中は先生にクイズを。
郎平辻ってんな~んだ!
この付近はかって江戸時代から明治時代にかけて、本吉の中心ともいえる北前船船主の御屋敷が立ち並んでいたエリアです。
船主の名前が、市郎兵衛から十郎兵衛までそろい、七百石積以上の船が46隻もあったことからだそうです。
果たして先生は回答できたでしょうか?
フグ店舗・工場、美川の伏流水群
万年雪をたたえる白山は、富士山、立山と並んで「日本の三名山」とうたわれています。
霊峰白山の恵みである大量の雪解け水は、地下に浸透し、数十年もの歳月を経て美川のあちこちで自噴しています。
大地のミネラルを大量に含んだ伏流水は、醗酵食文化を生み出しました。
お台場の水
お台場の水、昔から協同洗い場として利用されていたそうで立派な小屋の中に設置されています。
ちなみに手取川扇状地扇端部の湧水群は平成の名水百選に選ばれており、1日の湧水量はなんと57.6トン。
江戸時代、食べることが禁止されていたフグ。今でも世界で食べているのは日本人だけとか。
特にフグの卵巣には猛毒があり、テトロドトキシンという神経毒がたっぷり。あっという間に死に至っちゃうとか。というわけで日本の法律で、フグの卵巣は食材で使ってはいけないことになってますが、石川県だけ特例で認められているんです。
そんな禁断グルメ「美川ふぐの子糠漬」が、令和4年文化庁「100年フード」に認定されました。石川県で選ばれたのは、これただ一つなんだとか。
さすが江戸時代から続く加賀の伝統産業。
世界の珍食1位、食の世界遺産、究極の珍味、奇跡の発酵食品とも形容されるのも頷けます。
ふぐ工場の横にも湧水が湧き出ていました。
お店の前にも湧水が湧き出ていました。
ふぐの看板がいっぱいあって気分が上がりますね(#^^#)
皆さんご存知ですか?
石川県のフグの漁獲量は全国トップクラス。いつも1位、2位を争っています。
こんなに日本、いや世界的にも稀有な食文化。
もう少し注目されてもよいんじゃない!?
大浜の水
大浜の水は道路に車が横付けできるので汲み取り場になっています。
タンクをたくさん用意して汲みに来ていました(#^^#)
鮨 美浜
美川漁港から徒歩139歩!
朝、漁港に水揚げされたばかりの魚を食べに行けるお寿司屋さん。
Instagramでも積極的に発信し、県内外より多くのお客さんが訪れています。
お絵かきランイベントのためにフグの卵巣を使った海鮮手巻き寿司をご用意いただきました。
開店前の忙しい時に大将自ら手渡していただきました。
今回はSDGsイベント、マイカップ持参です。
美浜さんでは近所の田んぼで採れたお米、 敷地内に自噴するこの「美浜の水」を用い、仕込み・調理・炊飯すべてにこの名水を使っているとか。
美浜の水は世界一だそうです(≧▽≦)
大西蒲鉾
蒲鉾は、水が命。
もちろん使うのは、長い年月を掛けて濾過された白山の伏流水。
創業以来、石臼を使うことにこだわり、毎朝その日の気象条件や魚の質を見極めてきめ細やかに練り上げ、成形や焼きといった工程も全て手作業。こだわりの蒲鉾やちくわが作られるのです。
午前中に来ればもっちりふわふわ、焼き立てのちくわが味わえます。
ほんと衝撃的な美味しさ、ぜひ味わってもらいたい
やすまる銘水
大西蒲鉾店近くのやすまる銘水で焼き立てちくわをいただきました。
ちくわをストローにして、銘水を。
ほんのり風味がついて美味しかったです。
安産川
安産川は、白山の伏流水が湧き出ることによってできた川で、湧水のシンボルとなっている絶滅危惧種の淡水魚「トミヨ」や水草の「梅花藻」が生息しています。
地元では「ハリンコ」と呼ばれ、昔はうじゃうじゃいたが、ここ数十年でかなり少なくなってしまったと近所の人に教えてもらいました。
トミヨ増殖池では、実際にトミヨを見ることができました。
ちょうど梅花藻のシーズンで、梅のような水中花が可愛らしく咲いていました。
このように清澄な湧水がすごい勢いで自噴しており、そのまま安産川へと流れ込んでいるんですね。
水が綺麗なのも頷けます。
バックに見える白山。
自然の恵み、ほんと感謝ですね。
安産日吉神社は、出会いと安産に御利益がある神社です。
親子の狛犬は全国的にも珍しいそうな!
美川刺繍
北前船による交易は隆盛を極め、美川に多くの富をもたらしましたが、明治時代、 鉄道普及により終焉の時を迎えました。
明治中期の北前船その衰退の過程で生まれたのが美川刺繍です。
色彩豊かな糸を用いて、絵や模様を描いていく美川刺繍。
女性の手内職として始まった工芸品ですが、昭和初期には工場数27、職工750人の一大産業にまで発展したそうです。
ふくさげ祭りは美川名物のフグ、サケ、おかえり祭を組み合わせ、美川刺繍を用いた人形飾りをぶら下げるというコラボ行事。
色んなものを組み合わせるところは、GPSアートイベントと通づるところありますね。
ふくさげ祭りは大正浪漫通りが会場になっています。
大正モダンがプンプン香る素敵なストリート。
もっと観光目的な人が訪れてもいいと思うんだけどな〜
浄願寺
猫寺と言えば福井県の御誕生寺が有名ですが、石川県ではここ浄願寺、通称ニャン願寺です。
お寺の中は猫づくしなのですが、特に人気なのが猫の御朱印です
今回、お絵かきランの休憩スポットとして場を提供していただきました。
冷たいお茶ありがとうございました~
藤塚神社
祝 日本遺産認定
藤塚神社の創建は平安時代末期の1182年頃と言われています。
社名の由来は、美川はかって藤塚と呼ばれていたからとか。
江戸時代は藤塚山王、明治時代には本吉日吉神社と改称されました。
山王社といえば神使はお猿さん。神猿と書いてまさるといいいます。魔去る、万事に勝るに通じ、縁起が良いと去れています。
藤塚神社といえばおかえり祭り。
台車は美川仏壇の技術の粋を集めたもので豪華絢爛。
伝統産業と祭りがいろいろと交わっているんですね~
神社の石垣には「不」の文字が!
「高低測量・几号水準点」という測量の標高基準点だとか。
明治初期は内戦が多く、陸軍が地形の高低を知っておくために恒久的に残るであろう不朽物に刻まれていったそうです。石垣や門、鳥居、灯篭、狛犬などの石造物に多く刻まれたようです。
北島仏壇店
美川仏壇の歴史は15世紀中頃、蓮如上人が加賀の地で浄土真宗の布教により始まったと言われています。
美川は湊町として栄え、材木の取引が盛んであったこと、北前船に乗って遠く北海道まで美川仏壇が運ばれたとか。
職人さんが、細かい部品一つ一つまで丹念に手作りし、堅牢で華麗なことで知られ、高級仏壇としてブランディングされています。
なんでも暴れ川と呼ばれた手取川の河口にあり、水害にあっても修復できるよう、また販路拡大に合わせ長い航海にも耐えうるよう堅牢な作りになっているとか。
第2次大戦前には美川仏壇の従事者は200人を超えていたときもあったが、残念ながら仏壇は衰退産業であり、複雑な心境を吐露されていました。
この伝統技法を後世に残していくのも使命とのこと。いろいろ考えさせられます。
精巧で堅牢な仏壇ですよね~。
すいません、映り込んでしまいました(;’∀’)
ゴール
ゴルゴルゴール!!!
美川の町を回遊するふぐを見事描くことができました(#^^#)
あら与
あら与さんでは、お店でふぐの卵巣お茶漬とふぐの卵巣おにぎりを食べることができます。
お値段もリーズナブルですね~。
ほんとに美味しかったです。
ぜひこの幻の珍味をご堪能ください。
今回、あさがおテレビさんに密着取材していただきました。
アットマーク国際高校、校長先生のインタビュー。この後、私も。。。
ちなみに前年も金沢市内でアットマークのお絵かきラン企画をコラボ開催させていただきました。
その時の様子は、こちらの記事をご覧ください。
もう少し美川駅の裏を回る形で、お腹の部分をふくらませて走るとよりふぐっぽい絵を描くこともできます。
ふぐのコースはコチラのサイトよりダウンロードできます。
白山手取川ジオパークの世界ジオパーク認定を祈願して、白山から地下に染み出した水が美川で湧き出るまで…というストーリー性をもったGPSアートを制作しました。
その時の様子はこちらのブログをご覧ください。
白山市松任では、白山市の花・朝顔で地域探求お絵かきランを走っています。
その時の様子はこちらの記事をご覧ください。
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