「白山市をGPSアートランニングで盛り上げたい!」依頼してくれた方は昔からお世話になっているラグビーの先輩であり、白山市のために一生懸命頑張っていらっしゃるN市議。
それならば、白山市ゆかりのGPSアートを考えて、楽しい企画を考えたい。

白山市(松任)と言えば、私の中でパッと思い浮かんだのはあんころと朝顔。
あんころはある意味難しい

というわけで描くものは朝顔に決定。ではなぜ白山市が朝顔なのかと言いますと…
江戸時代の女流俳人、千代女は白山市(旧松任市)出身。
千代女は朝顔の句を多く詠んでいることから、朝顔は白山市の花になっています。
『朝顔に釣瓶とられてもらひ水』千代女

GPSアートのテーマは決まったのであとは朝顔。
歴史・文化スポットや観光地・グルメ店を通るコースにしたいということで、花の模様や茎の方向をあっち向けたりこっち向けたり。先輩とディスカッションしながら、何度もコースを作り直しました。

そして出来上がったコースがこちら。
観光スポット7カ所、グルメスポット4カ所をうまく散りばめることができました。
そして今回の企画のすごいところは、観光スポットには地元観光連盟のガイドさんが待機してくださり、グルメスポットはわざわざ今回のためにスペシャルエイドを用意してくださるとのこと。


今回は白山市役所の方や地元の関係者も関わって下さり、この企画がうまくいけば、第2弾・第3弾もあるかも
それでは、朝顔描きに行ってきます~

ぱん焼き人 はたなか・みきお

長時間熟成発酵など、間ひまと愛情をかけて作るパンが売りのお店。
某フードファイターTさんも食べにきてたので、前々から気になっておりました。

メロンパン
走って2kmですぐにエイド
はたなかみきおさんのメロンパンです〜
エイド用として食べやすいようにわざわざ小ぶりに作ってくれたのかな!?
お腹すかせてきてよかった♡
若宮八幡宮

若宮八幡宮は、羽咋の気多大社、鹿島の森と並び、石川県三大入らずの森だそうです。
若宮八幡宮は、康平六年(1063年) 鎮守府将軍、源頼義の建立といわれています。
源頼義は鎌倉幕府を築いた源頼朝の祖先(頼朝から数えて5代前)で、若宮八幡宮には源頼義はもちろん源頼朝、源義経、弁慶、足利尊氏など平安時代から鎌倉・室町時代の名だたる武将が参拝、奉納した記録があるそうです。
鎌倉殿の13人が人気を博しておりますが、源頼朝はなぜ鎌倉に幕府を開いたのか?
源頼義が11世紀半ば、由比ヶ浜に鶴岡八幡宮を勧請しており、鎌倉は源氏ゆかりの地であったからとのこと
以降、源氏の武士が諸国に八幡神を勧請して、八幡信仰は広まり、深い崇敬の念は北条・足利氏へも継承されていったのだとか。
境内社
なお若宮八幡宮を勧請するにあたり、創立時に境内社も同時に建立し、祭祀されたものと考えられ、元は十一社ありましたが、本社への合祀などを経て、現在は八社となっております。
- 春日社 (管理者:四日市町・八日市町)
- 諏訪社 (管理者:東新町町)
- 諏訪社 (管理者:殿町・古城町)
- 大御神社 (管理者:東一番町・東二番町・東三番町)
- 白峰神社 (管理者:辰巳町)
- 高良社 (管理者:布市町)
- 子安社
- 稲荷社

常夜灯
日露戦争の勝利を記念してつくられた常夜灯。ガイドさんによると、昔は灯台としても使われていたそうな。
海岸線からは約4㎞。今は住宅が密集してますが、昔は田んぼや畑しかなく遮るものがなかったようで、
当時の写真を見せてもらいました。
ガイドさんがいると違いますね!

加賀の千代女
若宮八幡宮の境内にも千代女が座っていました。
元禄十六年(1703年)、松任(現在の白山市八日市町)の表具師福増屋六兵衛の娘として生まれた千代女、氏子さんだったみたいですね。
ちなみに写真左右に建つ円柱は先代の二の鳥居跡だそうです。
六星(おにぎり)

白山市の農業法人㈱六星さん直営のむつぼしマーケット。
6次産業を進めるため、さまざまな施設を運営しています。金沢百番街や近江町市場にもお店があるんですね。
六星の6はこれに由来しているのかな。
6次産業(ろくじさんぎょう)とは、農業や水産業などの第一次産業が食品加工・流通販売にも業務展開している経営形態を表す。
6次産業 – Wikipedia

おにぎり
おにぎり2個に唐揚げまで。むっちゃボリューミー。
メロンパンからけっこう距離があったので、お腹がすいてました。
もちもちしてむっちゃ美味しかった(#^^#)
明達寺

「十億の人に十億の母あらむも わが母にまさる母ありなむや」
暁烏敏(あけがらすはや)

暁烏敏(あけがらすはや) は、明治10年(1877)明達寺の長男として誕生しました。
真宗大谷派僧侶で仏教学者、雑誌「精神界」を発刊。
近代的な哲学思想を広め、日本の思想界に大きな足跡をのこしたとのことです。


昭和11年に建立された鐘撞き堂は浄土真宗の寺院としては破格に大きく、梵鐘は「昭和の銘鐘」とも云われます。
鐘には敏の和歌が四首鋳込まれています。
戦時中、大半の寺院が梵鐘を供出する中、この鐘は対象から外れたそうな。
臘扇堂は八角形の建物であり、法隆寺の夢殿を模しているそうな。
中には暁烏敏の銅像があるとのことです。

寺の境内の中にある洋館が新鮮でした。
ガイドさんにお聞きすると、暁烏敏はアメリカ・ヨーロッパ等世界各国へと旺盛に活動し、海外からも客人を招いたということで、洋館にしてあるとのこと。
歴史を聞いてスッキリ。
小幸(お蕎麦)

十割蕎麦のみを提供する本格派のお蕎麦屋さん
そばの仕入れにもこだわりつなぎを加えないそばは店主の手打ち。豊かな風味と食感が楽しめます

お蕎麦
到着にあわせてゆでたてを提供していただきました。
もっちもちのお蕎麦、これはうまい。
ツルツルっと食べれてエイドにもぴったりでした。
千代女の里俳句館

松尾芭蕉 「奥の細道」の旅の後、この地の俳諧は大変盛り上がったようです。
幼年期から俳句をたしなんだ千代女はすぐに頭角を現したそうな。
17歳のころ、松尾芭蕉門下の各務支考が諸国行脚してちょうどこの地にきていると聞き、各務支考がいる宿を訪ね、弟子にさせてくださいと懇願したそうです。
「それならば一句詠んでみよ」と、ホトトギスをお題の俳句を求められ
「ほととぎす 郭公(ほととぎす)とて 明けにけり」
の句で各務支考に才能を認められ、千代女の名は一気に全国に広まったそうな
ちなみに「ほととぎす」を題に句を作れと言われて、「ほととぎす」「ほととぎす」と苦吟している間に夜が明けてしまいましたよ、という意味だそうです。
ホトトギスは、「郭公」(カッコウ)の字が当てられるそうで、これはホトトギスとカッコウがよく似ていることから。松尾芭蕉もこの字を用いているとのこと。
ちょっとダジャレを利かした感じもしますが、この句で名声を得たんですね。

俳句ポスト
気軽に俳句を楽しみ、詠んだ句をそのままポストに投函…もとい投句できるポストが市内50カ所にあるとのこと。
ご、五十カ所!
さすが俳句の町 松任
『朝顔や 観光・グルメ 全部盛り』 ishikawasan でポスト
芭蕉さん、千代女さん、GPSアートとセットで評価してください(〃艸〃)
暁烏敏の銅像・碑


松任駅前にも暁烏敏の銅像と碑が。白山市が生んだ偉人であることがよくわかりました。
「十億の人に十億の母あらむも わが母にまさる母ありなむや」
そう、今日は母の日でした。朝顔コース、母の日ランにぴったりのコースかも(#^^#)
鉄道の町松任白山

JR松任駅前には蒸気機関車 D51(デゴイチ)が展示されています。
昭和18年から昭和45年までの27年間、実際にこの地を走っていた車両だそうな。

マットーレ
地名が松任(まっとう)、駐車場のネーミングがマットーレ
朝顔デザインも、雨を遮ってくれる傘のようなイメージ。
車にたいして待っとーれ(石川の方言?)と言っているのかな
ちょっと屋上へ撮り鉄してくるので、マットーレ!

新幹線が見えるパーキング。ここから車両基地に向かう新幹線を見下ろせます。
白山市は新幹線・在来線・私鉄の3つの車両基地があり、全国的にも珍しいとか。
白山市を「鉄道のまち」として売り出そうと、2024年にJR西日本白山総合車両所の隣に鉄道の観光施設を建設予定。2024年までに白山市で「鉄道」を描かなきゃ(#^^#)

白山
駐車場屋上からは雄大な白山がドーン!
白山は、富士山・立山と合わせて日本三霊山として古来より山岳信仰の象徴として崇められています。
ガイドさん曰く、この三霊山には共通の特徴があり、それは海上から綺麗に見える山で、北前船も関係しているとのこと。
海上から見る白山もさぞかし神々しかったんだろうな~

ここは、終点金沢駅⇔白山車両基地のエリアでスピードを落として新幹線がやってきます。
写真を撮るにはまさに絶好スポット。
そして運よく新幹線が通過。みなさんこぞって撮り鉄。
本誓寺

西新町・東新町の石畳を走ります。ここら辺も昔からの町並みなんですよね~

奈良時代は養老年間(717~724年)に白山を開山した泰澄大師が開創したと伝わる寺院です。
寺門は加賀藩の藩老長家の広式門を移築した武家屋敷門。
享和元年(1801年)に完成した加賀藩の藩老長家の武家屋敷門を、明治14年頃、本誓寺住職が譲り受けたものだそうです。

広式門
梁と柱の太さが前後で違い、屋根を支えている位置も前後で違う。
なるほど、計算上バランスが取れているということか。
ちなみにこの門は武家屋敷の勝手口ということらしいです。
田中屋(アイスキャンディー)

創業は明治38年、松任の老舗和菓子店です。
すっごく大きなお店ですよね。和菓子だけではなく洋菓子も置いてありました。

アイスキャンディー
戦前より始まった田中屋の夏の風物詩になっているようです。
ミルク、金時、抹茶、マンゴーの4種類あり、好きな味を選べました。
暑かったので、ほんと美味しかったです。

Tシャツまで売っているんですね。しかも4種類の味を揃えて。
アイスキャンディーのぼり旗が店先に掲げられると「夏が来た!」と地元の人は思うとか。
確かに「今日は暑いから田中屋のアイスキャンディー食べられるかな」って声が聞かれました。
地元の人に愛されているお店なんですね。
北國街道


ここは旧北国街道。左へ行く路は金沢道、右は京都道。
全ての道は京都に通ず。
(ここ加賀藩の)全ての道は金沢に通ず

江戸時代、金剣宮や若宮八幡宮の周りは何もなかったんですね。
だから若宮八幡宮の常夜灯は灯台になったということか!?
聖興寺

聖興寺は加賀の千代女ゆかりのお寺。
境内には千代女の辞世の句「月も見て我はこの世をかしく哉」と刻まれた「千代尼塚」があります。
また千代女の遺品、墨蹟を収めた「遺芳館」が建てられ、一般公開されています。
ちなみに塀に5本の線がついているのは格式の高いお寺の証拠であるとのこと。

句佛上人句碑
『朝顔の 種もこぼれよ 初時雨』
1875年(明治8年)~1943年(昭和18年)東本願寺第二十三代法主で俳人でもあった句佛上人(大谷光演)の句。
白山市の朝顔の句は、千代女だけでは無かったようだ(#^^#)

よく梵鐘を見てください。
左隅に棟方志功と彫られていますようね。
こちらは梵鐘が戦争で供出されたため、代りに戦後、棟方志功によって制作されたそうです。
園八(あんころ)

園八のあんころは、三重県伊勢の「赤福」や岡山県倉敷の「とら屋」と並び、日本三大あんころとも呼ばれています。
元文2(1737)年の創業、石川県民ならきっと「松任といえばあんころ」を思い浮かべるかも
あんころの賞味期限は1日なので、食べる機会は限られてしまうことから、本日は絶好のチャンス

丸いあんころ
実はわたくし、この丸い形のあんころ、はじめて食べました。
ここ本店にくるとイートインで食べられるんです。
一口サイズでアンが餅の周りにしっかりのっているから、一層美味しく感じました。
ぜひあさがおお絵かきランした際には、食べてきてくださいませ。
ゴール

朝顔のGPSアート
初めてのGPSアートの方も多数。
うまく描けているかドキドキの瞬間です。
見事、きれいに描くことができました。

本日のコースはこちらからダウンロードできます。
ぜひ走ってみてください。

メディア取材
あさがおテレビ

当日、スタートからゴールまで、あさがおテレビさんが密着取材していただきました。
長時間、ありがとうございました(#^^#)

あさがおテレビのロゴ
一筆書きのロゴがGPSアートにピッタリですね。
今回のコースをアレンジすればできそうな!?
あさがおテレビさん、GPSアートにチャレンジしてみませんか?笑
そして、あさがおテレビの番組で放送していただきました 。
ほんといたせりつくせりの贅沢なGPSアートイベントでした
ぜひ第二回の企画があれば、よろしくお願いします~
北陸中日新聞
北陸中日新聞朝刊そしてWeb記事で大きく取り上げていただきました。ありがとうございます。

白山市のお絵かきランニング
白山市(旧松任市)では、書初めランニングもやっています。
ぜひこちらの記事もお読みいただけたら。

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